侍ジャパンに選出されても辞退する選手が多いのは日程の影響が大きい

強打者

12月に行われた国際大会プレミア21で侍ジャパンは優勝しましたが、その裏で問題になったのが活躍して選出されたのにもかかわらず選ばれた選手が辞退するのが多かったという点です。なぜ辞退する要因になったのかというと、いくつか要因がありますがその中でも最大の原因が日程の問題が大きいといえます。優勝したプレミアを含めて、野球の国際大会が行われるのは12月から3月までの間です。なぜ12月から3月なのかというと、やはり出場する各国のリーグは3月下旬から11月下旬までの長丁場で行われるため国際大会が行えるのはこの期間しかない状態になっています。

ホームベース

この期間で行う問題は、当然ながら12月から3月の北半球は冬なので寒いということです。野球というスポーツはサッカーやラグビーのように派手に動くことはないですが、その反面として選手がプレイをする際に肩や肘そして膝の関節に多大な影響を与えます。12月から3月までの寒い期間というのは、どうしても寒さによって筋肉が硬直してしまいます。筋肉の硬直した段階で運動をしてしまうと、いくら準備運動をして体を温めたとしてもやはり関節に与える影響は計り知れないです。

そしてもう一つの理由が疲労であり、至極当然ですが野球選手はシーズンの活躍が生活の糧になります。長丁場のシーズンを戦うと、どうしても関節や筋肉に対して影響が残っているので選手としては来シーズンを考えて12月から2月はシーズンで疲れた体を疲労回復に当てる期間になります。選出されたことはうれしいが、もし体への疲労度が高い状態でプレイしてもチームに迷惑がかかるだけでなく来シーズンにも影響が出てしまうのです。

これらのプロ野球ならではの事情に加えて、野球機構が代表の試合でけがをした場合の補助などの仕組みが出来ていないので辞退することが増えてしまう要因になっています。